先月までリニューアルの為に店を閉めていた理容室に髪を切りに行ってきた。
お店の半分、いやそれ以上のスペースに三代目スカイライン、ハコスカが展示されていた。
私はハコスカに思い入れは無いのでその事に全く触れずカットをお願いした。
此処は髪を短く切ってくれる。
先々月は出家する気か、と言うほど短くされた。
今回は青くならない程度に短く、と注文をした。店主はその一言で全て理解した。
私はバリカンの刈り上げ具合を見て一安心し、ハサミの髪を切る心地いい音で眠ってしまった。
店主は途中で確認もせず望み通りの短さにカットしてくれた。
整髪料はつけますかと聞かれ、ワックスをお願いします、と言った。
「ハコスカ、かっこいいですね。」
「でしょう。こんな上玉二度とお目に掛かれません。相場価格も高騰していますが、お客様だけ特別価格でご提供しますよ。低金利ローンや下取り購入サポートもご用意してございます。今なら散髪料金が無料です。お客様だけのスペシャルオファーですよ。」
「お会計お願いします。」
「はい、3,800万です。」
私は3,800円を手渡し散髪料金を払った。300円値上げの説明は特になかった。
