本屋に立ち寄ると来年の手帳コーナーがあり見て廻った。
ベーシックな物から、風水、読書、映画、朝活など各社工夫を凝らした手帳が並んでいた。
その一つに未来手帳なるものがあった。
縦に一日の二十四時間時間軸となっていて、裏表紙に自分の名前を書くと、その日、その年のやるべきタスクがリストアップされ、チェックリストを潰していけば有効な時間の使い方が出来るというわけだ。
さっそく私は未来手帳を買い、自分の名前を書いた。十一月始まりとなっていて、なるほど、週末のイベント情報が浮かび上がってきた。やりたい事リストは何がいいか迷ったが実家の解体、と書いた。
すると解体業者の打ち合わせや実施日がリストに追加された。また、その頃と同じくして会社に出社する事は無くなっていた。
更に捲っていくと二月に入院のリストが出てきた。
そして7月からは、全てが白紙だった。